MacでWindowsを仮想的に実行するソフトとして定番の「Parallels Desktop」。2023年2月にはARM版Windows 11を正式サポートし、Apple Silicon搭載のMacでも安定して利用できるようになりましたが、今回のメジャーアップデートでさらに使い勝手が向上しました。
「Parallels Desktop 19」では、macOS Sonoma 14を完全サポートするほか、Touch IDを用いてスムーズにログインすることが出来るようになりました。全てのエディションで利用できる主な新機能は以下の通りです。
- Touch IDを利用したWindows 10/11へのログイン
- バージョン4.1までのOpenGLサポート
- Ubuntu 22.04.2などの最新のLinuxディストリビューションのサポート
詳しい新機能はリリースノートをご覧ください。
ログイン画面でTouch IDが利用可能に
セットアップは簡単
アップデート後の初回のログイン時に、以下のような画面が表示されます。
ここでパスワードを入力することで、自動的にTouch IDが利用可能になります。
認証は0.5秒程度で完了するため、指紋認証を搭載する普通のWindowsパソコンと同じように快適に使うことが出来ます。
注意点
現状ではサインイン方法に「パスワード」を利用している場合のみTouch IDによるログインが利用できるようです。PINによるログインが設定されている場合はログイン時にそちらが優先されるため、Touch IDを利用するにはログイン画面下に表示される「サインイン オプション」から選び直す必要があり、少々手間がかかります。これを回避するには、PINによるログインを削除しなければなりません。
また、Touch IDはmacOS側から機能しているため、Windowsの「設定」>「アカウント」>「サインイン オプション」からの管理はできません。ログイン画面の「Touch IDのパスワードを管理」からアクセスする必要があります。
OpenGLが強化
「Parallels Desktop 19」では対応するOpenGLバージョンが3.3から4.1まで引き上げられ、これによりArcGIS CityEngine 2023、Vectorworks Vision 2023、VariCADなどのソフトウェアが実行できるようになりました。
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